琵琶湖に呼ばれて

不思議な出会いの先に待っていたのは湖の畔の素敵な部屋。そこに暮らしながら日々の様々な気付きを発信しています。

神話が好き アイヌの神送りの儀式

 

 

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子供の頃 読んだ本や 父が子守唄代わりに聞かせてくれた神話を 自分なりの言葉で記事にして残したいな、なんて思っていました。・・・でも、いざ書こうと思うと迷いも出てきます。

その時代背景を勉強したわけでも 研究したわけでもないし 知識も資料もありません。間違った事を書いてもなぁなんて思います。でも、それでも書きたい!

 

・・・どうして書きたくなったのか?その理由を逆に考えてみました。 

思うに、その土地の独特な名前や愛称、美しい山や川の名前や神様の名前、その土地の成り立ちに関わるお話を忘れたくないのだと思います。私が育った北海道の事は特に・・・。そして幼い頃 そんなお話を聞いてワクワクしていた自分の事も忘れたくないのかもしれない。

 

そんな訳で まずは故郷 北海道のアイヌ民族に関係するの可愛いお話を 神話というカテゴリからは外れてしまうけど もう少し書こうと思います。そのうちイヌイットやアポリジニの事も書きたいな、書けると良いな、なんて思っています。

 

前置きが長くなりました。

 

そろそろ大好きなアイヌのお話を書いてみたいと思います。

 

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ヌプリコロカムイ

これはヒグマの神様のお名前です。ヒグマが全部この名前で呼ばれたわけではなく、これは山の上の方に住むクマに対して敬意を払う呼び名だったそうです。 

キタキツネの神様はチロンヌプカムイ、シマフクロウの神様はコタンコロカムイと呼ばれていました。なんだか可愛い名前。

 

アイヌには日本の本土と同じ様に 沢山の神様がいたのですね。そして その中でも ヒグマは特別な存在だった様です。ヒグマの大きな体・・・そのお肉は何人もの食料になったでしょうし 毛皮や脂肪は沢山の人を温め、爪や歯も薬になったり武器になったりしたのでしょう。ヒグマは体も大きいし力も強い、そして知恵もあり賢い生き物です。当然 狩りは人間側も命がけ。手に入れ難い尊い存在。それだけにヒグマには特別な敬意を払っていたのじゃないか?と思います。

 

アイヌは狩りをする事が多い民族でした。明治や大正に 本州から和人が入植してきて猟銃を知るまでは 小さなナイフや弓、吹き矢、罠などで獲物を捕っていたと言います。

ですから無駄に殺生はしなかった。もし狩りで殺してしまったのが母グマで 子熊が側にいた場合はその子熊を神様として手元で大切に育てたそうです。そして大きくなった時、やはり殺して食べたり毛皮を使ったりした様です。

 

それがそういう土地の神様の役割でもあったのでしょうね。肉体を人間に与えて天に戻っていく・・・。他の動物も、植物だってそうですよね。現代だってそうです。食料になったり 環境を整えてくれたり そうやっていつも人間を助けてくれてきたんだと思います。

 

アイヌの人達は猟の前後には熊に対する神聖な儀式をしていました。食料になってくれたヒグマの魂を神様(カムイ)の世界に送り届ける儀式は「イオマンテ」と呼ばれていました。そのイオマンテにも二種類あり 飼育したクマを殺す場合は「イオマンテ」、猟などで殺した場合は「カムイ・ホプニレ」と呼ばれるていたそうです。自然の恵みへの感謝に加え そのクマがどれだけその土地に貢献したか、ちゃんと天に報告するのも忘れずにいたのですね。

 

 

 

 

生きるために必要な分だけ狩りをする事を残酷だと思いますか?

世界には貴族のお遊びのための狩りもありますし 未だにトロフィー・ハンターと呼ばれるスポーツ感覚でライオンやトラを狩る人達がかなりいます。もちろん違法です。でも取り締まりが追いつかないと言います。今も食べるために、売るために 儲けるために 沢山の動物が飼われてたり 生け捕りにされたり ハンティングの対象になっていますね。。もちろん森やジャングルで動物に襲われて 身を守るため仕方がない行為もあるでしょう。でも、なんだか・・・ 必要も無いのに動物の住処に行かなければいいのにな…と思ってしまう。

 

 

 

私はアイヌは自然に感謝を忘れない誇り高い立派な民族だと思っています。そのアイヌを野蛮人として扱い  住み慣れた土地を追いやり、見世物にした人間もいます。そのアイヌが尊んでいたクマやシカを獰猛だから危険だからとか、あるいは毛皮のために、商売のために生態系すら考えず殺戮した人間も沢山います。アイヌの土地を奪う事に罪の意識もない人間ならば クマや鹿を殺すのはさぞかし簡単な事だったでしょう。

そうなると動物だって人間に敵意を持つのは当たり前。

野生動物達だってテリトリーや命や家族を守らなくちゃ、ですもんね。

なんだか辛いお話です。

 

 

 

・・・話を変えましょうね。

 

 

尊敬しています 

とても好きなエピソードがあります。

山にキノコを取りに行ったアイヌの女性がクマに出会うと「オリパク」という挨拶をするらしく「私は熊を尊敬しています」そんな意味の言葉です。座ってお辞儀をし、そして「エトゥフカラ」という呪文を唱えていたそうです。

またクマは蛇が苦手と思われていたようで 山に入るときは腰に紐を付けていったそうです。

研究者によれば ヒグマは自分の身の安全がわかると退散すると言われています。

 

 

 

www.nhk.or.jp

 

以前NHKで知床半島のヒグマの親子のドキュメンタリーが放映されました。

最初はクマの生態観察と言った映像や クマを取り巻く過酷な環境(もちろんそこにはヒトも含まれます)についての映像が多かったのですが 後半は クマとの共生をテーマに番組は進みました。

 

ヒグマが海岸の漁師小屋に 餌がないか近寄って来る場面が映っていました。とても大きなヒグマです。でも、側にきても漁師さんは怖がったり追い立てたりしない。その代わり餌もやりません。じっと無視して仕事をしています。 するとそのうち諦めてクマも山へ帰ります。それを何回も繰り返したようです。そのうちお互いを認識しても驚きや敵意もなくなり 淡々と共存出来るようになったそうです。観ていて心が暖かくなりました。

 

アイヌの人たちだって きっと山でクマに遭遇して命を落としたり 大怪我をしたりしたでしょう。それでもクマを神様と思って暮らしていた。きっと人間を「特別な存在」とは思わなかったのでしょうね。クマも人も植物も自然の中の1部。

人が生きるためなら自然に対して何をしてもいいんだ、利益のためなら何をしてもいいんだ、とは思ってはいなかったのでしょう。

 

 

 

人種差別

アイヌの民族がどう扱われたのかを初めて聞いたのは 小学校の見学旅行。白老(しらおい)アイヌ部落でバスガイドさんの解説がありました。

 

本州から来た和人と 数を数えられないアイヌ民族の 不平等な商売の取引や 争い事の話に 気持ちが沈みました。北海道全土がアイヌから略奪した土地なんだな、と言う事実にも胸が痛みます。だから 余計 書きたいのかな…

 

 

 

…神話からは 話が大きくそれてしまいましたね

 

 

 

 

 

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本当に偶然ですが 今朝、北海道の大好きな友人からメールが来ました。
その友達がブログを読み続けてくれているなんて とても嬉しかった。

彼女とは 帰るたびに会い 美味しいお酒や食事を楽しみに夜のススキノに繰り出します。彼女がいなかったら 私の札幌滞在は 少し寂しい時間になっていたし 素敵なお店にも行けずにいたでしょう。長い付き合いで、私の過去の経緯も殆ど知っている良き理解者でもあります。

 

彼女からのメールの内容は 「地名の変更について」でした。

星の綺麗な町、ルルランの事を 以前書きましたがもうその地名は「桜」という漢字に変わっているそうです。「元の意味からは かけ離れた名前ですよね」とありました。

アイヌ語の地名が無くなってしまうのは寂しいね〜とも。同感です。きっと そこに住む方にとっては不便だったのでしょうし・・・時の流れの中では 仕方のない事ですね。いつか全部 漢字になってしまうのかな。既にそうなっているのかな?

 

 

 

 

感謝の形

でも 自分が覚えていたら、それに こうやって誰かに伝えられたら 心の中のルルランは無くならないですよね。神様の元へ還ったヒグマや アイヌの人達の事も アイヌの神様のお話も 覚えていればいい。

そうすれば その世界は記憶の中で それに もしかするとパラレルワールドでは健やかな形で存在していてくれるんじゃないか?最近はそんな風にも思います。私なりの故郷への感謝の気持ちです・・・故郷であることはいつまでも変わりない。北海道に生まれて育って本当に良かった。肉親も兄弟もいない土地だけど帰るときは本当に嬉しくて 大好きな土地です。

 

 

 

「人生を変えた出会い」にも書きましたが 

私をチャネリングしてくださったターラさんが 「小さい私」を光に導いてくれた様に  私も もし北海道の地にアイヌの方々の辛い記憶が残っているなら感謝と安心を伝えたいなぁ、なんて思います。アイヌの方々にもヒグマにも鹿にもふくろうにも・・・。

 

もう大丈夫です、 誰にも何も奪われないで済みます。

自分たちが 好きな姿で好きな暮らしをしてください。

綺麗な大地や水を有難うございます。

…光のなかで幸せに暮らして下さい。

 

 

 

 

 

なんだか 急に北海道に行きくなってきました。

次に行けるのはいつだろう・・・お墓参りかなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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